
山の天気は変わりやすい。
登山でよくこの言葉を聞きます。山に行く時は晴れていても雨具を持って行きましょうと。
同じく山での遊びであるトレランでも雨具は必携アイテムの一つ。
ただ実際レインウエアを選ぶ際、トレラン用と銘打って売っているわけでもないのでどれを選べばいいのか分かりずらいですよね。

結構値段も張るので失敗したくない・・。
でも実際試着で雨を降らすわけにもいかないし・・。
そこで今回はトレラン用の走れるレインウエアに必要な機能や選び方の解説です。
- トレラン用の走れるレインウエアに必要な機能が理解できる
- レイン選びに失敗せずお金を無駄にしなくて済む
- 雨の日のレースで勝てる様になる
是非最後までご覧ください。
なぜトレランにレインウエアが必要なのか

トレランにはレインウエアは必要不可欠なアイテムとされています。その理由は次の3つ。
- 山の天気は変わりやすい
- 低体温症の防止
- レースでも必携品になっている場合が多い
山の天気は変わりやすい
山の天気は、街場に比べ変わりやすいもの。特に標高が上がればなおさらです。

麓では晴れていたのに、頂上に近づくにつれ急に
天気が変わることもよくあります。
たとえ天気予報が晴れでも、出発時自宅付近がピーカンであっても、山にはいったら突然の雨に見舞われることを常に想定しておく必要があります。
特に標高が1000mを超える様な山に入る場合は必ずレインウエアを携帯するようにしましょう。
低体温症の防止

季節を問わず山の中で雨に濡れ続けていると、低体温症になるリスクがあります。
低体温症になると思う様に体が動かなくなったり、判断力が低下したりといった症状が現れ、場合によっては命の危険にすらつながるもの。
低体温症のリスクを避けるためにも山に入る場合は必ずレインウエアを携帯して、体が雨で濡れ続けることを避ける様にしてください。
レースでも必携品になっている場合が多い
先の2つの観点から、トレランのレースでは必携品としてレインウエアが設定されている場合がほとんどです。

必携品ですから、持っていないと
レースに出場すらできません。
トレランのする以上レースに全く出場しないということは考えにくいでしょうから、この点からも
レインウエアはトレイルランナーにとってのマストアイテムといえるでしょう。
トレラン用レインウエアに必要とされる機能
トレラン用のレインウエアに必要とされる機能は次の3つ。
- 軽量・コンパクト
- 透湿性
- 耐水性
軽量・コンパクト

山を走るトレランにとって軽量・コンパクトというのはマストな機能です。
レインウエアも同様で、軽ければ軽いほど走りやすくなります。
ただ、軽くなればなるほど、ポケットが省かれたり防水性能が若干劣ったりと機能が削られてしまう面もありますので、注意も必要。
また、容量の小さいトレランザックにも収納できる様「コンパクトに折りたためる」ことも重要な要素です。
透湿性
運動量の大きいトレランでは大量の汗による蒸れを軽減するために透湿性が重要になります。
透湿性のない普通のレイン(いわゆる雨ガッパ)などで走ってみると分かりますが、ほんの1kmも走らないうちに、蒸れがひどくてとても走れなくなるはず。
透湿性機能のあるレインウエアの生地には、水滴よりも小さいが水蒸気は通す程度の小さな穴が無数に空いています。
この特性によって、外からの濡れから体を守りつつ中にこもった水蒸気を逃す事が可能。
蒸れを極力軽減して快適性を保ってくれるのでレインを着た状態でも走り続けることができます。

透湿性能の基準は、生地1㎡あたり24時間で
何gの水分を逃すことができるかで表されます。
つまり、透湿性5000g=24時間に5000gの水分を透過しうるということ。
一般の成人で、安静時は約50g/時、軽い運動で約500g/時、激しい運動時で約1000g/時の発汗量があるとされています。
トレランは長時間運動し続けるアクティビティですから、透湿性能は8000g以上が望ましいでしょう。
耐水性
山の中では突然スコールの様な強い雨に見舞われる場合もあります。
そのためトレラン用レインウエアにはある程度高い耐水性能が求められます。

耐水性の目安は以下の通り
中雨・2000mm 土砂降りではないが、傘がなければ徐々に濡れてしまう雨に耐えられる
大雨・10000mm 傘がなければ即びしょ濡れになる雨でも耐えられる
嵐・20000mm 台風レベルの雨に耐えられる
トレラン用レインウエアのメリットとデメリット

トレラン用レインウェアのメリット・デメリット
は以下の通り。
- 軽量で走りの邪魔にならない
- コンパクトに折り畳めて収納が便利
- 透湿性に優れ蒸れにくい
- 軽量であるがゆえ、ポケットなどの機能が省かれていることがある
- 軽量ゆえ耐水性が登山用のものに比べ低い場合がある
- 登山用に比べ防風機能に劣る
レインウエアのお手入れ

レインウエアの洗濯ってしたほうがいいのかな。

洗濯はしたほうがいいと思うけど、
どれぐらいの頻度ですればいいのかな。
洗濯機はダメってきいたことが。
レインウエアの洗濯ってあまり気にしない人が結構多いです。
正直筆者もついつい怠りがちになりがち。
ただ、レインウエアの機能を長持ちさせるためにはキチンと洗ってあげることがとても需要です。
レインウエアは一回トレランに使用したら原則洗濯しましょう。
レインウエアの洗い方のポイントは
- ケアラベルを確認してウエアにあった洗い方をすること
- 撥水加工は必ず汚れを落としてから行うこと
- 基本的には洗濯機で洗ってもOK

ケアラベルは誰もが見たことがあると思いますが
こんなもの。

ここにたとえば洗濯機不可だとか洗濯ネット使用推奨とかの情報が載っています。それにしたがってウエアにあった洗い方をするのが基本です。
レインウエアの洗濯と合わせて行いたいのが撥水スプレーなどでの撥水加工です。撥水加工をする上で重要なことは、
必ず汚れを落としてから撥水スプレーをすることです。
汚れを落とす前に撥水スプレーをしてしまうと、汚れで目詰まりしたままコーティングしてしまうようなものなので、透湿性が損なわれてしまいます。
せっかく高機能なレインウエアでも本来の機能を果たせずムレムレ状態に。
もう一度言いますが、必ず汚れを落としてから撥水スプレーをしましょうね。
トレラン用レインウエアおすすめ
モンベル:バーサライトジャケット
軽量さと高い防水性能を両立した優れたレインウェア。
わずか134gという軽さ(単一電池が約140g)を誇りながら、耐水性30000mm、透湿性43000g/m2というレインウエアとしての性能も十二分に兼ね備えています。
表地のバリスティック エアライトは極細のナイロン糸をモンベルの高度な技術で織り込んだもの。
着てみるとわかりますが、極薄ながら強度は抜群で滅多なことでは破れたりしません。
コンパクトに収納可能ですので、トレランにはもちろん、スピードハイク、日頃の雨具としても持ち歩けます。
耐水性:30000mm
透湿性;43000g/m2
ザ・ノースフェイス:ストライクトレイルフーディ
まるでウインドシェルの様な軽さの中に高い防水性と透湿性を備えたレインウエア。
ドローコードなどを省き必要最小限に機能を絞ることで軽量化。
シルエットも体に沿うようにデザインされていて、風によるバタつきも最小限。走行中のストレスも少なくすみます。
また、クリアカラーのタイプはレースの際ゼッケンが透けて見えるので、レース中の急な雨でも気にせずそのままはおれます。
デザイン性も高いのでレインとしてのみではなくウインドシェル代わりにも積極的に使いたいアイテム。
耐水性:20000mm
透湿性:40000g/m2
サイズ:S.M.L.XL
カラー:4種類
RAIDLIGHT(レイドライト) / ハイパーライトMP+ジャケット
ハイパーライトMPジャケットは「薄く・軽く・丈夫」という3拍子揃ったレインウエア。
その重量脅威の85g!
もはや着ていることを忘れるかもしれません。
それでいて耐水性・透湿性も申し分なく、トレランレースでも十二分に使用できます。
もちろん、収納すれば超コンパクト。
ゼッケンが透けるクリアカラーはレース時の急な雨でも安心です。
ティートンブロス:フェザーレインフルジップジャケット
軽く、体にフィットする裁断で風によるばたつきなど行動中のストレスを軽減。
汗をかいても体に張り付きにくい素材は、長時間レインを着用せざをえない状況で、快適性を確保してくれます。
耐水性:20000mm
透湿性:20000m2
サイズ:XS/S/M/L
カラー:2種類
OMM:カムレイカジャケット
優れた耐久性と着心地の良さを両立したレインウェア。「防水ソフトシェル」の呼び名の通り肌触りの良し質感。
体にフィットしながら、4方向に伸びるストレッチ性能によって動きやすさを損ねず、風によるばたつきなども防ぎます。
少々ヘビーではありますが、標高の高い山のレースに参加する場合特に頼りになるでしょう。
耐水性:20000mm
透湿性:20000m2
サイズ:XS/S/M/L
まとめ
トレランという「山を走る」ことに合ったレインウエアを選んで雨の日のトレラン・雨の日のレースを攻略したい。
そのためにこの記事では
- トレラン用の走れるレインウエアに必要な機能が理解できる
- レイン選びに失敗せずお金を無駄にしなくて済む
- 雨の日のレースで勝てる様になる
ことを念頭に解説してきました。
あなたに合ったトレラン用レインウエアが見つかりましたでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございます。
雨を制する者は、レースを制する。
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